病名を宣告された僕は、その日から病気についてとにかく調べてみた。
調べてみた結果分かったのは、Ⅰ型糖尿病は、ある日突然自分の免疫細胞が、膵臓の中のランゲルハンス島にあるベータ細胞を破壊してしまうことにより、唯一の血糖値を下げる成分であるインスリンが枯渇してしまい、結果として高血糖状態に陥ってしまう病気のようだ。そして破壊されてしまったベータ細胞はその後再生されることはなく、血糖値を下げるためにはインスリンを注射し続ける生活を送るしかないことも分かった。要するに、今までⅠ型糖尿病にかかり、治った人は存在しないということだ。
なんでこんな病気になってしまったんだろう。。。。確かに普段から人より多くお菓子を食べていたようには思うし、運動も足りていなかったかもしれない。でも、完全にやせ型体型であり、毎年の健康診断でも血糖値に関して指摘を受けたことすらなく、「糖尿病」という病気のことすら今までほとんど考えたことすらなかった。。
一人になった病室で、もう二度と戻ることのない身体になってしまったことへの不安と、この先の生活のことを考え続け、入院生活は過ぎていった。

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